バラスト水分析
国内初の試験場としてISO/IEC17025:2005に
認証されました。
当社のバラスト水検査室は、バラスト水中の微生物試験の試験所として日本国内で初めてISO/IEC17025:2005規格に認証されました。(2014年6月)
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バラスト水とは?
船舶は、海上でバランスを取るため重り代わりにタンク内に海水を取り込んで航行します。このタンク内に取り込まれた水をバラスト水といいます。
貨物を積むなどして積載量が多くなると、バラスト水を海中に排出して調整しています。この排出されたバラスト水には、プランクトンや海藻の破片、細菌などのさまざまな微生物が入りこんでいることがあります。これが、取り込まれた場所と異なる離れた場所で排出されることによって、本来その場所に生息していないはずの外来種が定着してしまい、生態系へ重大な影響を及ぼすことが懸念されています。
また、人の健康や経済活動にまでも影響を与えかねません。有害な水生生物や病原菌を含むバラスト水と沈殿物の移送を制御することを目的として、2004年2月に「船舶のバラスト水及び沈殿物の管制及び管理のための国際条約(バラスト水管理条約)」が採択されました。
貨物を積みおろして船体が軽くなった分、バラスト水を取り込んで重さを調整します。
貨物を積んで重量が増えた分、バラスト水を排出して調整します。バラスト水として出発港の海水が排出され、遠く離れた港に外来種が持ち運ばれてしまいます。
当社では、海水や船舶のバラスト水処理装置内に、有害な水生生物や病原菌が生息していないか検査しています。