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放射線透過試験

放射線透過写真で試験体の材料・溶接部等の『内部欠陥』の大きさ・きずの種類を観察して品質を確認します。
 

試験方法

radiation_07.jpg

試験体の下にフィルムを置いて放射線を透過すると、試験体がフィルムに投影されます。きず部分は透過する放射線の量が増え、フィルム濃度が濃くなります。超音波探傷試験が苦手とする球状の微小きずも、放射線透過試験では検出することができます。

 

検査手順

①試験体の外側に放射線装置を設置します。
②フィルムを装填したカセットを試験体の背後に密着させて設置します。
③放射線を照射して適性な時間の露出をフィルムに与えます。
④その後、フォルムを暗室で現像処理します。
⑤観察器でフィルムの濃淡模様から内在する欠陥を判断します。
 
radiation_02.jpg 
 

フィルム写真

 

radiation_06.jpg   radiation_08.jpg   radiation_09.jpg
溶け込み不良
開先(溶接を行う母材間に設ける溝)の一部がそのまま残った状態。欠陥はフィルム上に黒い像として検出されます。
 
(集中)ブローホール
溶接中に発生したガス等が気泡となり、放出されないまま凝固し残った状態。形状は丸みを帯びています。
 
スラグ
スラグ(金属の製錬の際に、溶融した金属から分離して浮かぶかすのこと)除去が不十分な場合に発生するもの。形状は三角形を帯びています。

 

当社実績

●新造船・修繕船各溶接部放射線透過検査
●配管溶接部放射線透過