浸透探傷試験
試験面に浸透液および現像剤で指示模様を作り『表面開口欠陥』を観察し品質を確認します。
表面に開口している割れやピンホール(局部腐食などによって配管・タンクなどに開くごく小径の穴)などのきずに浸透液(知覚しやすい液体)を浸み込ませます。毛細管現象を用いて浸透液を吸い上げてできた模様から、きずの有無を確認できます。金属、非金属にかかわらず、多くの材料に対して実施できる検査方法です。
試験方法
①試験面を洗浄し、欠陥開口部を空洞にしてから浸透液を塗ります。右の写真の赤い部分が浸透液を塗った箇所です。
②試験面の表面を洗浄し、欠陥部以外の浸透液を取り除きます。
③現像粉末を吹きつけます。毛細管現象を利用して、欠陥内の浸透液を吸い出します。
検査対象のきずに浸み込んだ浸透液を現像粉末の粒子が吸い上げます。
④欠陥部の浸透液が吸い出されます。
きずは、浸透液の赤色と現像粉末の白色のコントラストで識別できるようになります。
当社実績
●ケミカルタンカー
●タンク浸透探傷検査
●建築物溶接部浸透探傷検査(LNG配管)
●ボイラーチューブ浸透探傷検査・配管漏洩検査業務